日中はだいぶ暖かくなり、窓を開けていると気持ちいい風が入ってくるようになりましたね。
大人が歯を失う原因の7割を占めているのが「歯周病」と「むし歯」です。
子供の頃むし歯で通院したことがある人は多いと思いますが、大人になってからのむし歯は昔治療をしたところが再度むし歯になってしまう「二次むし歯」が多くなります。
二次むし歯とはどういうものか…
一度むし歯治療を受けた歯は削って治すので、弱く細菌感染しやすい象牙質が露出しています。そこに補綴物(つめものやかぶせもの)を装着して元の歯のカタチに直しているのですが、実はこの補綴物は永久的にむし歯から守ってくれるものではありません。
- 接着しているセメントが年月を経て溶け出して隙間ができる
- 補綴物自体の経年劣化
- 補綴物と歯のわずかな隙間から細菌が入り込む
などの理由でまたむし歯になってしまうことがあります。これが「二次むし歯」です。
では、子供の頃は「削ってつめる」で済んだむし歯が大人になるとどうして「歯を失う」ことになってしまうのでしょうか?
それは「二次むし歯である」ということに原因があります。
一度削られているところに再度治療をするため、今度は神経まで達したむし歯になってしまっていることが多く、抜歯せざるを得ないことが多くなってしまうのです。
二次むし歯にさせないためには…
- 毎日歯みがきやフロスなどでしっかりセルフケアをしましょう 歯と補綴物の間に歯垢(細菌)を残さないように!
- 二次むし歯になりにくい補綴物を選びましょう
保険治療の適用されているプラスチックや銀歯の補綴物は、安価で済むことが利点ですが、その反面、隙間ができるなどの劣化が起きやすく、また素材自身が歯垢が付きやすいです。
自費診療にはなりますが、セラミックなど隙間が出来にくく、歯垢がつきにくい素材もありますので、検討してみることもおすすめです。
- 定期検診を受ける
二次むし歯は隠れて見つけづらいものです。歯科医院で定期検診を受け、歯石やバイオフィルムなどの汚れを取り除くケアを受けるようにしましょう。